仕事を覚えるまでは必死でした
実は、この仕事をしたい!と言うのが応募の理由ではなかったのです。子どもが2人いますので、収入の事と、子ども優先で働ける環境を考えて仕事を探していました。とにかく頑張らなければとの思いで面接を受けました。経験や前職を問わないこの会社なら自分にもチャンスがあると思ったのです。
でもいざ入社してみると、品質サポート事業や受託事業の仕事は初めて経験することばかり。部品を見るのも触るのもすべてが初めてで、検査をしていても何がキズなのか分からない状態でした。とにかく見て覚える、分からなかったら質問する、失敗を繰り返さない、そう心がけて一生懸命に覚えていきました。
実は品質検査は、よく手先が器用な女性に向いていると言われるんですよ。でも私は不器用なので、あまり男女関係ないのかな、なんて(笑)。器用や不器用ではなく、注意深さや根気が大切なんだって考えます。
社内での就業が可能な受託事業に就くためにテストにチャレンジしました。何度も心が折れそうになりましたが、前向きに挑みました。無事にそれをクリアでき、また実績を重ねる事で自信に繋がりました。
この思いは今も役立っています。テストを受けようと挑戦しながらも挫折していく仲間に、自身の体験をもとに励ましやアドバイスができるからです。いっぽう仕事と家庭との両立という面では、母親がフルタイムで働くことに子供たちの理解があり、それほど苦労はありませんでした。逆に子供たちの協力や気遣い、何よりも明るい笑顔に元気を貰えています。
私が仕事を頑張る原動力は家族ですね。現在は豊田西営業所にて所長として働いています。所長の業務は営業所の運営全般になります。その中でも社員のスキルアップが営業所の成長につながると考え、将来の管理職(職長、統轄マネージャー)の育成に尽力しています。
成長できる喜びが宝物
2022年4月に所長に昇進しました。所長になる前は職長として働いておりました。
職長になった当時、営業所の社員もある程度業務の基本はできていて、みんな「これくらいできれば問題ない」という、仕事に対して少し停滞した空気がありました。そこで、とにかく私が仕事をする姿を見てもらうしかない、と一生懸命やっているうちに「ここまでするんだ」「ここまでできるんだ!」と新鮮に受け止めてくれたようです。最初は少し距離があった社員も次第に打ち解けてくれました。 メンタル面も含めサポートできたら嬉しいです。
より良い環境に変えて行くために自分がその立場にならなければと実感しました。その時は、自分の役割を全うしようと必死でしたが、今振り返ると自分にとってそれはとてもいい経験でした。「実践して教えること」の大切さを学びましたし、そのポジションに就いたことで自分自身が成長できたと思えたことが、私にとってなによりの大きな宝物です。その気持ちは所長に就任した今も変わりません。
この会社の良さは、みんなにフェアなところだと思うんです。男女という拘りがなく、やる気さえあれば誰にでもチャンスを与えてくれ、仕事内容も昇進も、きちんと仕事ぶりを見て判断してくれます。そういう視点で見ると自立したい女性、仕事を頑張りたい女性にとって、とても働きやすい、やりがいのある職場だと思います。
それに男性社員も女性に対して、特別視も垣根もありません。逆に私も気になることがあれば、率直に意見を言います。仕事は女性、男性関係なく、みんなが一緒に助け合ってするものですからね。それが自然にできる風土が会社に根付いています。